国勢調査-1

縁あって、今回はじめて国勢調査員を経験した。
国勢調査員は、形式的には一定の要件を満たすものから選考され、総務大臣が任命する非常勤の国家公務員(8月27日から10月26日)。
しかし、担い手が少なく、本来全国で約70万人が必要なのに61万人しか確保できなかったという。
不足は、役所の職員などでカバーしたようだ。
そんなわけで、選考というプロセスがあったのかどうかはわからないが、私の場合は住所、氏名、生年月日を伝えただけで任用された。

実際に仕事をして、印象に残ったことをメモに残す。
・説明会参加
8月中旬に説明会開催の案内が郵送で届く。
9月上旬の開催で、場所と日時を指定される。都合が悪い場合は連絡すれば、調整が可能とのこと。
説明会の所要時間は30分だった。DVDを見る時間や挨拶の時間もあり、実質20分くらいか。
通常は2時間くらいだが、コロナ対策で短縮したとの説明だった。
腕章、調査員証のほか、マニュアルや地図、記入用紙など30種類くらいの紙資料が配布される。
説明会では、これらを説明する時間がないので、本当のエッセンスしか話さない。
参加者は、見たところ70歳以上の人がほとんどで、内容を理解できるのだろうかというのが率直な感想。
彼らの多くは経験者なので、仕事の詳細を理解しているのかもしれないが、今回はコロナ対策で、
基本マニュアル(コロナを前提としない内容)に準じないイレギュラーな手順もある。
説明会ではとても理解できないので、自宅に帰ってマニュアルや資料に目を通す。
半日くらいかかった。
想定以上に手間と時間がかかる作業があるとわかり、引き受けなければ良かったと後悔。

・地図の確認と世帯一覧の作成
受け持ったのは2区約140世帯。
区域は自宅が属する町内会ではなく、歩いて10分ほどの町名も違う区域だった。
労災の関係からなのか、調査は必ず徒歩で回るよう、事前に注意されていたので、自転車は利用できなかった。
まずは、区域の地図の確認。
通常なら住宅地図を元に調査員が世帯番号を割り振った地図を作成しているそうだが、
今回は予め市役所側で用意していた。
その地図を元に調査区域を実際に回って、誤りがないかどうかを確認。
確認したら、世帯一覧に反映していく。
トータルで丸1日くらいの作業だった。

・調査票の配布
作成した地図を参照しながら、一覧にある世帯を一軒ずつ訪問し、調査票を配布する。
通常は手渡しだが、今期はコロナ対策で、インターホン越しに調査の趣旨と協力をお願いしつつ
調査票をポストに入れる。
その際、世帯主の氏名と家族構成(男女別人数)を聞いて、調査票に書き入れる。
当然、訪問しても留守のお宅は多い。
いつもは、3回訪問して不在だったら、調査票をポストに入れていたそうだが、
コロナ対策で2回訪問でポスト投函になった。
訪問は、曜日と時間帯を分けて、延べ6回(1回あたり2時間くらい)ほど回った。
接触しやすいのは土曜や18時以降だった。
最終的に接触できたのは、全体の5割くらい。
受け持った地域は、戸建てが少なく、7割以上が共同住宅で、しかもワンルームタイプが大半。
戸建ては9割接触できたが、共同住宅は3~4割くらいの感触だ。
不在時は、訪問した旨と次回予定日、連絡先などを書いたメモを残すのだが、
連絡先を書くだけでも結構な手間だった。

・提出の協力要請
10月1日、調査票の提出を呼びかけるチラシを全戸に配布(ポスティング)。
2時間くらいで終わった。

・提出の督促
10月中旬、回答のない世帯を訪問して、回答のお願いと調査票を配布。
調査票には、予め区域番号や住宅形式などを記入した。
準備と訪問でトータル1日くらいの作業だった。
マニュアルには、回答が得られず、接触もできない世帯は、可能なら
近所の人から聞き取り調査をして調査票に記入するよう記載があったが、
一切やらなかった。
一般の調査員にそこまでやらせるのか、近所の人が正確な情報を把握している
のかなど、疑問だらけだ。

・資料のまとめ
10月下旬、市役所から受け取った回答状況(郵送かネット)かなどを、世帯一覧に反映した上で、
配布した調査票の枚数や回答のあった世帯数などを集計する。
余った調査票、マニュアルなど一式を市役所に返却して、一連の調査員の仕事は終了。

疲れた。
次回も同じやり方を踏襲するなら、もう、やりたくないなぁ。

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