大学図書館の悲鳴

今日の朝日新聞朝刊に大学図書館の窮状を訴える記事が載っていた。

以下、引用(記事冒頭を抜粋)

 研究者が論文を載せる学術誌の値上げが特に電子版で相次ぎ、大学の図書館が学術誌や本の数を減らさざるを得なくなっている。有名私大クラスでも学術誌や本をそろえられなくなり、研究に支障が生じ始めた。研究格差が広がりかねず、文部科学省は7月中にも、検討部会を立ち上げて対策に乗り出す。

~ここまで引用

そう言えば、先月下旬の大学研究室のOB会で、図書館長も兼ねる教授の講演があった。

20年前に導入した図書館システムを更新中で、新しいシステムは大学単独ではなく、ライバルのK大と基幹部分を共通化して、
開発費や運用費などを低減するとともに、蔵書も融通できるようにという。
コストダウンを図らなければならない背景として、蔵書の半分を占める電子書籍の高騰を理由として挙げていた。
毎年5~8%ずつ値上げされていて、紙の書籍の購入を減らさざるを得ない状況だそうだ。
このため、ライバル校の蔵書も借りられるようにするらしい。

講演の内容はこんなところだったと思う。
聞いたときは、電子書籍が年々上がっている印象はなかったので、違和感を持ったが、この新聞記事で学術論文の電子版だったとわかり、納得した。

記事によると、値上げの一因として、海外の大手出版3社が世界シェアの大半を握る寡占になっていることが挙げられていた。
電子版の発行に一定の経費が掛かるものの紙に比べれば格段に安いはずで、一部の企業が営利目的で報酬を吊り上げるのはいかがなものだろうか。 

文科省は近く「ジャーナル問題検討部会」を立ち上げることを決めたそうだが、グローバルな問題として世界を巻き込んだ論議が必要と思う。

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